もう
ものすごく
カンタンに恋して
しまいましたバカみたいですが
この時
わたしは
三木さんに食べられる
花になりたいと
思ったのです花を
食べていればいつか
三木さんに2019年 株式会社小学館 吉原由起『花喰い』166、167頁より引用
主人公は、好きという言葉を飲み込むために、美しい花を食べるようになる……。
吉原由起さんの短編集『花喰い』の表題作は、とても美しい作品です。
花を食べるという行為は、どこか特別で、けれどもずっと文化に寄り添ってきたものです。
世界最古の料理本と言われているアビーキウスの「古代ローマの料理書」にも、花を食べることが紹介されています。
食べられる花のことを「エディブルフラワー」と言います。
日本ならでは、そして春ならではのエディブルフラワーといえば「桜」です。
ご近所さんが春キャベツを届けてくれました。
今回は見た目も楽しい「桜の花の塩漬けとキャベツのちらし寿司」を紹介します。
「桜の花の塩漬けとキャベツのちらし寿司」の材料
・すし飯
米 360cc
水 270cc
酒 90cc
・合わせ酢
米酢 50g
きび砂糖 大さじ1
自然塩 小さじ1/2
・キャベツ 180g
・塩 小さじ1
・桜の花の塩漬け 10g
春の香りが楽しめる「桜の花の塩漬け」は簡単に作れるのでぜひ、挑戦してみてください。
「桜の花の塩漬けとキャベツのちらし寿司」の作り方
1.米を研いで、ざるにあげます。合わせ酢の材料をボウルに入れ、よく混ぜてとかしておきます。キャベツの下味用に合わせ酢約大さじ1を分量から取り分けておきます。
2.分量のお水とお酒でお米をかために炊きます。炊きたてに残りの合わせ酢を回しかけ。切り混ぜします。しゃもじが軽くなったら、うちわなどで手早くあおぎ、粗熱をとります。
3.キャベツを浅漬けにします。キャベツを食べやすい大きさ(約1cm角)に切り、塩もみします。5分くらいおいて水分を絞り、1の合わせ酢につけて、味をなじませます。
4.桜の花の塩漬けを水に漬けて塩抜きをします。飾り用に人数分の花を取っておきます。残りは軸とガクが入らないように花びらをちぎりキッチンペーパーで軽く水分を取り除きます。
5.2のすし飯に、軽く水気をしぼった3のキャベツの浅漬けと桜の花を加えて、さっくりと混ぜます。
6.器に盛り、飾り用の桜の花をのせます。
追記
<2020年02月09日>
塩分の摂取が気になる人は、キャベツを浅漬けではなく、蒸してみてください。
優しい味に仕上がります。